第1回目の科学あそびラボ レポート

2010年5月28日、記念すべきSCOUT第1回目の科学あそびラボが、つくば市内の保育園の年中・年長さんのクラスで行われました。今回のテーマは「タネであそぼう!」です。

まずは年中、年長さんにそれぞれのクラスで、タネについて簡単な説明をしました。年中さんでは、「お花を見たことはあるかな?」、「タネって見たことある?」などの質問をしました。家で親の方々が育てている花を見ている子も多いようです。年長さんでも、同じような質問をしました。本当はここでタネが風に乗って飛んでいく様子をビデオで見てもらう予定でしたが、パソコンの調子が悪く、見てもらうことができませんでした。残念!でも「お花見たことあるよー!」という声が数多く聞けたので、嬉しかったです。どちらのクラスでも、質問にみんな元気に答えてくれました。

今回の訪問では、タンポポ、ヤマノイモ、モミジバスズカケ(プラタナス)のタネを持っていきました。子供たち1人1人に分けたところ、「これって何のたねー?」、「これはなに?」、「ハートのかたち!」と、興味をもってくれたようでした。これらのタネは風に乗って遠くへ飛びやすい仕組みになっています。タンポポの綿毛は春になるとよく見られますが、ヤマノイモ、モミジバスズカケはあまり見ないのではないでしょうか。

「タネ」と一言で言っても、その形態は様々です。身近な植物であるタンポポはどうでしょうか?タンポポのタネには綿毛が付いていて、風によって遠くまで飛んでいけるようになっています。モミジバスズカケのタネも同じです。ヤマノイモのタネには綿毛がありませんが、蝶のような形をしているので、風に乗りやすくなっています。

タネには動物を利用して運んでもらうもの、はじけることで自分の力で遠くへ飛ばすものなどがあります。植物はタネを遠くへ飛ばそうと工夫しているのですね。

タネをそのまま飛ばしてもおもしろいのですが、小さいので少しわかりづらいかもしれません。そこで、実際にタネが飛ぶ様子を観察するため、タネの模型をみんなで作りました。模型といっても、紙を型紙の通りに切り取りクリップを付けただけの非常に簡単なものです。真っ白な紙のままではつまらないので、まず自分の好きな絵を描いてもらいました。やはり個性が出るのでいいですね。ハサミでの切り取りは上手に出来ていましたが、クリップの扱いが少し難しかったようです。

模型を作った後、みんなでホールに集まり、実際に飛ばしてみました。模型はアルソミトラ型とトウカエデ型の2種類作ってもらいましたが、残念なことに時間の都合上、アルソミトラ型しか飛ばせませんでした。ステージの上で手を離すだけなのですが、紙飛行機のように飛ぶ様子が見られます。どのくらい飛ぶかは人によって違いましたが、真下に落ちることなくタネが遠くへ飛ぶ様子が見られたと思います。タネを飛ばした後、すぐに自分の模型を取りに言っていました。みんな、自分のつくったタネの模型を気に入ってくれたようです。同時に遠くに飛んでいく植物のタネにも興味を持ってくれたようです。

保育園での活動は以上ですが、この後、全員に冊子とあらかじめこちらで作っておいたニワウルシ型、ラワン型の2種類のタネの模型を渡しました。この模型は、短冊状の紙をホッチキスで適当な形に留めたいたってシンプルなものですが、くるくるとまわりながら落ちていく様子が見られます。

冊子にはぬりえのページが入っていて、タンポポやドングリのタネがどのように運ばれて成長し、次のタネを残すのか、ぬりえをしながら学べるようになっているので、楽しみながら見てくれると思います。また、自分で作るタネずかんのページもあり、タネを見つけた時に記録できるようになっているので、ぜひ使ってほしいです。

普段見過ごしてしまう植物も、じっくりと観察すると新しい発見があると思います。ふとしたときに足をとめ、植物のタネを探してみてはいかがでしょうか。